インプラント治療の痛みについての質問にお答えします

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インプラント治療に際しての痛みの原因と対処法ンプラントは ①他の歯を削らずに ②固定式 で治療ができる長所があります。

メリットの大きい治療ではありますが、デメリットとしては手術が必要になる点があげられます。手術に際しての「痛み」がどの程度あるかどうか?は一番気になるポイントかと思います。

「インプラント治療は痛みがあるのかどうなのか?」「もしあればインプラント手術後のの痛みはいつまで続くのか?」などのご質問を頂戴することがあります。

インプラント治療を考えている方、またはこれからおこなう方の不安を解決するための「答え」をご説明いたします。

※以下、おタバコを吸わない健康な方を想定してのご説明になります。

目次

歯をお取りした時と同じ位かそれより少ない

インプラントは外科処置になりますので、厳密に言うとお痛みは100%ないとは言えません(個人差もあります)。ただ痛みは無いことが多く(1本、骨移植なし)あっても一時的なものであるため通常「痛み止め」の薬でコントロールできることがほとんどです。

中には「痛み止めを飲まなくても大丈夫だった」と言われる方もいます。

わかりやすく例をあげますと

例)歯を抜いた→抜歯中は麻酔が効いているので痛みはない→治療後に麻酔がきれてきたら少しうずく(痛い)

以上のイメージが一番近いと思います。

インプラント(1本、骨移植なしのケース)であれば「(治療後は)同じ感じ位かそれより少ない」と言って良いと思います。

インプラントの治療中に関しては麻酔が効いておりますのでお痛みの心配ありません。

インプラントの痛み、抜歯との比較イメージ

痛みが無いことが多い(1本の場合)

痛みのピークは?痛みはいつまで続く可能性があるか?

インプラントの治療後はお痛みが出ない場合もありますが、もしあっても通常1日程度でおさまります。

ただし、インプラントの本数が多かったり、骨の移植などをおこなった場合は痛み、腫れのピークは2~3日後になることが多く、その後徐々に落ち着いてきます。

その場合でも5日~1週間程度経過すると痛みは落ち着きます。

 

痛みが強く出ることが予想されるケース

①手術範囲が広い場合は出やすい

経験上、歯ぐきを切開するエリアが広くなると、お痛みが出やすくなります(擦り傷とおなじで面積が広いと出やすい)。

大部分は、物理的な傷のお痛みと、内出血(内部に一時的に血が溜まる)によるものが原因ですが、擦り傷が自然と治るように時間が経てば落ち着いてきます。

※切開をしておこなう通常の手術、切開しないフラップレス手術、抜歯と同時に行う即時埋入手術、など様々な方法があります。

※骨の形を肉眼で確認できるため、切開しておこなう方法がスタンダードな方法になります。

※切開するエリアが小さすぎると手術の正確性(視認性)が低下する場合があるので「小さい=良い」訳ではないので担当の先生の判断により変わります。

②骨移植を伴う場合は出やすい

あごの骨が薄かったり、不足している場合は人工骨などを使用しますが、これも手術エリアが広くなるためお痛みと腫れが出やすくなります。

痛みが長く続く場合(10日以上)の原因と対処法

痛みや腫れが長期に続く場合に考えられる原因と対処法についてお答えいたします。

①ヒーティング

一言でいうと骨の「火傷(やけど)」になります。原因は骨が予想以上に硬かったり(しっかりしていて)摩擦熱が大きく出た場合お痛みが長引きます。通常抗生剤を長めに服用し落ち着くかどうか経過をみていきます。

※骨の硬さは「発砲スチロール」~「樫(かし)の木」までと個人差が大きく、年齢、体質なども影響します。やわらかすぎる場合も硬すぎる場合も注意が必要になります。

【対策】

CT撮影をおこなう(データーをコンピューター解析することで骨の硬さがわかります

無理をせず、硬くない骨の範囲でインプラントをおこなう

クーリング(冷却)の配慮

治療器具のメインテナンス

【対処法】

抗生剤を長めに服用し、安静を保つ。

②予想より外科的な侵襲が大きかった場合

技術の差が出やすい点にはなりますが、手術時間が予想より長くなったり、切開する部位が広かったり、した場合などが考えられます。

【対策】

術前の綿密な計画と準備をし、手際よく行えるようにする。

【対処法】

抗生剤を長めに服用し、安静を保つ。

 

③感染

何らかの原因で手術中に細菌感染があった。

【対策】

清潔な手術環境、器具の確保。

お口の中に感染源になるものがあれば事前に治療しておく。

体調不良の時は手術を延期する。

【対処法】

抗生剤の服用、手術部位を清潔に保つ。

④術後感染

痛みは一旦無くなったが、再び痛みが出てきた場合

プラーク(歯垢、細菌)が隣接する歯やインプラントのキャップに付いてきていることが考えられます。

 

【対策】

インプラントをおこなう前にお手入れ方法(ブラッシング指導、等)を習得しておく。

インプラントをおこなう前に(歯周病菌の感染を防ぐため)歯周病の治療を終了させておく。

インプラントの方法で2回法を選択する

【対処法】

抗生剤の服用、手術部位を清潔に保つ。

 

※2回法 → 一度歯ぐきを完全に封鎖し生着するのを待ってから、キャップを付ける手術(2回目)をおこなう

1回法 → 一度の手術でキャップまでお付けする(キャップ部分が露出するが、治療期間が短縮できる)

※文献的には成功率は1回法も2回法も差がないというデータがあります。

まとめ

・インプラントの治療中は麻酔が効いているため痛みは無い。

・治療後は痛みはないことが多いが、あっても1日程度で「痛み止め」でコントロールできる範囲。

・麻酔がきれる前に「痛み止め」を飲んでおくのも一つの方法。

・手術の内容(侵襲)で痛みの出やすさは変わる。

・お痛みが長引く場合でも、抗生剤、痛み止めを服用し、自然治癒を待つことが多い。

・10日以上痛みが続くようであれば担当医に要相談。

 

≪参考文献≫
2008年東京都開業医におけるインプラント実態調査(定永健男 大瀧信 濱克弥 島倉洋造)
日本口腔インプラント学会 2009年

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