子供の歯を虫歯にしないための7つの予防方法

子供の歯を虫歯にしないための予防法
だ一人では健康管理ができないお子様の歯はご両親や保護者が守ってあげる必要があります。

現在は平均寿命が80歳を超え、永久歯も70年以上使わなけらばならない時代です。あなたのお子様をはじめ、すべての子供たちがお口の健康のスタート地点でつまずかないためにも、虫歯を防ぐための「答え」を解説いたします。

そもそもなぜ虫歯ができるのか?

そもそもなぜ虫歯ができるのでしょうか?

答えは「細菌が産出する酸」が原因です。お口の中には常在菌といって約700種類の細菌が住んでいます。強い毒性のある細菌はいないものの酸っぱい「酸」をだす細菌がいます。

「酸は物を溶かす(脱灰といいます)」性質がありますので歯を少しずつ溶かしていきます。これが虫歯の正体です。虫歯のできるメカニズムは次のようになり、3つの条件がそろった時に虫歯ができます。

 

虫歯ができる条件の図2017 

簡単にご説明すると「細菌が糖分を摂取し、酸を産出 → 酸により徐々に歯が溶ける現象」になります。

■動画での解説がご覧頂けます■

【虫歯ができる方程式】

①細菌の存在+②糖分(細菌の栄養源)+③酸の産出時間=虫歯(脱灰、だっかい、溶ける)

虫歯ができないようにするには

①の「細菌」をなくす

②の「糖分(でんぷんなど含む)」を取らない

③の酸を出す「タイミング」をつくらない といったことをすれば良いことになりますが、

現実的には

・残念ながらお口の細菌数を「0(ゼロ)」にする方法が存在しない。

・食事を食べない訳にはいかない。

・いつも健康とは限らない(風邪、等)のでお手入れできない時がある。

なので実現は難しいのですが、以下の点を注意することにより虫歯はできにくい状態することが可能になります。

【1】虫歯菌を寄せ付けない

虫歯菌の代表格は「ミュータンス菌(ミュータンス連鎖球菌、mutans streptococci)」と言われ、この細菌がお口の中に存在すると虫歯になりやすくなります。もともとはお口の中にいない細菌なので外部から侵入しないようにすることが重要になります。

できること①:ミュータンス菌が入りやすい時期を知る

お口の中に定着する細菌が決まる時期が定着するミュータンスが入り込むタイミングは決まっていて、生後19~31ヶ月(1歳7ヶ月~2歳7ヶ月)であることがわかっています。

この時期を過ぎれば、他の細菌が先に住みついていてくれるおかげで、後からミュータンス菌が入り込んでも定住しにくくなります。

この時期の予防方法いかんでお子様のお口の中の将来が決まります。

できること②:仕上げ磨きをおこなう

では、この1歳半~2歳半までの期間、具体的に何をすれば良いのでしょうか?

以下具体的におこなうべきことになります。

お子様はまだ一人でお手入れができないので、ご両親、保護者の方がお子様の歯を仕上げ磨きをすることが大切になります。

最初は嫌がるかもしれませんが、目の前でご家族の方がブラッシングしている姿を見れば興味が湧きさせてもらえる確率が上がります。幼児専門の歯ブラシの使用やガーゼで拭くだけでも効果があります。

子供の歯を虫歯にしない予防法(仕上げ磨き)

できること③:両親のお口の中が健康であること

細菌はお子様の身近にいる人の影響を受けます。特に母親のお口の状態とお子様のお口の状態は似る傾向(濃厚接触)があるため、ご両親(特にお母様)の歯の治療をしっかり終了させておくことが大切になります。

できること④:口移しで食べさせない

現在では少ないと思いますが、昔は離乳期にお母様(あるいは祖母様)が固形物を咬んで軟らかくした食事をお子様に与えていた時代もありました。

食事と一緒に細菌が入り込む可能性は否定できないため口移しで食べさせないことが現在では常識となっています。

【2】食生活の影響は一番大きい

できること⑤:甘い味を覚えさせない

甘いものを「ダラダラ」食べない、飲ませない、ことが重要です。これはご家族の方の協力なくしてできません。

「おいしいもの≒甘いもの」でどうしても糖分(砂糖、ブドウ糖、ショ糖、など)が多めに入っています。

子供が喜ぶ半面、歯の健康面にはマイナスになります。特に飴、ガム類、はお口の中に存在する時間が長いので特に注意が必要です。どうしても食べるのであればノンシュガーのものを選びましょう。

スポーツ飲料もブドウ糖が入っていることがほとんどなどで、「水」や「お茶」に替えることで解決ができます。できれば「甘い味を子供に覚えさせない」ことが一番です。

甘いものを「ダラダラ、チビチビ」食べない、飲ませない、ことが重要です。

【3】乳歯を虫歯のままにしない

できること⑥:乳歯の虫歯はしっかり治療する

子供の歯(乳歯)はいずれは自然に抜け、大人の歯(永久歯)にかわります。「どうせ抜けて生えかわるから乳歯の虫歯はそのまま」と思う方もいるかも知れませんが、誤った考えです。

放置された乳歯の虫歯には「虫歯菌」が生息していますので。次に生えてくる永久歯に菌が移る可能性が大きくなります。

子供の歯(乳歯)の虫歯もしっかり治しておきましょう。

できること⑦:永久歯にフッ素を塗布する

6歳前後になると下の奥歯から大人の歯(永久歯)が生えてきます。生えたての永久歯はまだ表面が柔らかいため虫歯になりやす状態です。

お手入れ、甘いもの、などに関して心配であれば、クリニックでフッ素塗布などをして酸に溶けにくい表面にすることも良い方法です。

また、市販されているフッ素入りの歯磨き粉の使用も良いでしょう。

早期に虫歯になってしまうと将来的どうなるのか?

早く(小学~中学に)虫歯になってしまうと・・・

虫歯が痛い⇒神経を取る⇒歯が薄くなり割れやすくなる⇒割れた場合抜歯、になる

といったサイクル(10~30年のスパンですが)が早い時期に訪れる可能性があり、

お体の寿命よりも歯の寿命の方が早くきてしまい、歯で悩むことが多い人生になってしまいます(小さいころより歯が悪かった⇒大人になってもその傾向が続く可能性がある)。

治療にかかわる「時間」「費用」「ストレス」を考えると良いことは一つもありません。

まとめ

・虫歯菌(ミュータンス菌)をシャットアウトするためには、1歳7ヶ月~2歳7ヶ月の間の予防管理が一生を決める。

・小さいうちは、一人でお手入れできないためご家族の支援が必要。

・ご家族のお口の状態も影響する可能性がある。

・小さいうちから「甘いもの」を覚えさせない(せめてお手入れができるようになってから)。

 

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