歯周病は口臭の原因となるのか?その関係と治療法

東京で歯周病治療と口臭治療の名医のコンテンツ
「歯周病の治療をすると口臭はなくなりますか?」または「口臭の原因は歯周病ですか?」とご質問を頂戴することがあります。その疑問に「お答え」いたします。

歯周病(=歯槽膿漏)は口臭の原因となるのか?

歯周病(歯槽膿漏)は口臭の原因になるのか?

答えは「YES」です。

その理由は、歯周病はそもそも口腔内細菌(バクテリア)によって引き起こされる病気です。細菌は物を腐らせる働きがありますので、歯周病が進みお口の中の細菌数が増えればおのずと悪臭(口臭)がでてきます。

※たまご、お肉が腐る→ 悪臭がでる と同じ理屈です。

なぜか?

歯周病が口臭の原因になるメカニズムをもう少しお話しいたします。

口臭の原因となる歯周病菌(嫌気性菌)の画像

歯周病菌は空気が嫌いな細菌

お口の中には健康な方でもかならず細菌がいます(400~700種類)。その中で歯周病の原因となる細菌を「歯周病菌」といいますが、これが特に口臭の原因のになる悪臭の元の「ガス(気体)」を作り出します。

歯周病菌は別名「嫌気性菌(空気が苦手な細菌)」といい、歯ぐきの中(歯周ポケット)に潜んでいます。

歯周ポケットの解説画像

歯周病が進むと歯周ポケットができる

歯周病がすすむ → 嫌気性菌が増える → ガス(悪臭)の発生 → 口臭がする

理由は上記のメカニズムのためです。

ただし、ここで勘違いしてはいけないことは

歯周病=口臭 ではなくて 歯周病=口臭の原因のうちの一つ である点です。

なぜなら、口臭の原因は様々あり、歯周病はそのうちの一つにすぎないからです

歯周病と口臭の関係のイメージの画像

臭いの元は複数ある場合がある

※例をあげれば、口臭の原因が「歯周病と蓄膿症の2つ」であった場合は、歯周病(歯科)の治療だけでなく、蓄膿症(耳鼻科)の治療もおこなわければ良くなりません。

正確にいうと

「歯周病は口臭の原因の一つであるが、口臭の原因は多数あるので、その他の原因も特定する必要がある

言い方を変えると

「歯周病だけ良くなっても、口臭が良くならない場合がある」

となります。

どんな臭いか?

よく「ドブの臭い」と表現されることがあります。

これは嫌気性菌が産生する特有な「揮発性硫黄化合物(VSCs)」の臭いが原因です。

自分で臭いはわかるのか?

自分では口臭があるかはわからないことが多いです(臭いに慣れてしまうので)。

そのため「自分以外の人は口臭が気になるが、本人は気にならない(しかも他人からは言いづらい)」場合が大半を占め、「周りの人は気づいているが、知らないのは自分だけ」となり、さらに「指摘しづらい内容」なのでまわりの方も遠慮して「言えないまま」の場合が現実だと思います。

ではどうすればいいのか?

ではどうすれば良いのか?歯周病の治療をしっかりおこなうことです無くなる可能性が大きくなります。

歯周病の治療は口臭対策だけでなく歯を長持ちさせるために必要な治療です。現在では全身の健康に関しても関係があることがわかっています(糖尿病、心臓病、脳梗塞、肺炎、早産、等)。

もし、歯周病の治療をしっかりおこなっても口臭が有る場合はその他の原因(耳鼻科的なもの、内科的なもの、生理的なもの、等)がある可能性があります。

その場合は医科での治療も必要になります。

まとめ

・歯周病は口臭の原因の1つである。

・口臭の原因は歯周病の場合が多いが、その他にもある場合がある。

・口臭が有る無しにかかわらず歯周病の治療はおこなうことは健康のためには良い。

・歯科以外の治療が必要な場合もある。

 

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