「歯が痛い」場合の原因で多いもの3つと歯科に行くまでの応急処置法です。痛みの原因により治療方法が決まります。
お痛みがある場合は早く歯科に行くことがベストですが、行くまでの間に自分でできる対処法、歯科での治療方法、治療方針の「答え」を知ってあなたの歯を守りましょう!
目次
①一番頻度が多いものが「虫歯(深くて神経まで到達)」
その症状
「我慢できない痛み」「眠れない位痛い」「どこが痛いかわからない」「頭痛」などの特徴が
あります。食後や寝ている時に突然痛むこともしばしばあります。
放置していた虫歯などが進行し、神経に達すると「何もしなくても痛い」状態になります。
治療法は?
治療方法は「歯の根の治療(神経の治療、抜髄=ばつずい、神経をお取りする)」になります。麻酔が必要になります。神経をお取りすると治療後すぐに痛みは大幅に減ります。
歯医者に行くまでの応急処置はどうするか?
歯科にすぐ連絡し治療が必要になります。それまでの間は「痛み止め(市販品でも可)」で
緊急対応します。食事の後の食べカスが詰まると痛みがでますので食事後は丁寧にブラッシング
してください。一旦おさまったとしても必ず歯科で診てもらことが必要です。
痛み止めは効果がありますが、化膿止め(抗生剤)は効果が無いことが多いです。
②次に多いのが歯の根の先にある「膿の袋」
その症状
「咬むと痛い」「噛めない」「ズキズキする重い痛み」が特徴です。腫れを伴う場合も多く、重度の場合は「発熱」もあることがあります。その歯の根元 の歯ぐきを触ると痛いことがあります。昔「神経の治療した歯」のことが多く、痛い歯の場所は 大体はっきりしていて、体調不良(寝不足、風邪、等)時に症状が表れやすくなります。
治療法は?
治療方法は冠や詰め物を外して「歯の根の治療(感染根管治療、かんせんこんかんちりょう)」になります。抗生剤(化膿止め)などの飲み薬も使用する場合があり、痛みが引くまで2~3日かかることがあります。
歯医者に行くまでの応急処置はどうするか?
これも歯科にすぐ連絡し治療が必要になります。それまでの間は「痛み止め(市販品でも可)」で
緊急対応します。冷やすと落ち着くことがあります(冷やしすぎ注意)。血行が良くなると痛みが
増しますので、運動、飲酒、お風呂(サウナ)、は避けてください(シャワー可)。
化膿止め(抗生剤)が効きますがドクターの処方が必要になります。
緊急対応として、過去にお医者さんでもらった化膿止め(抗生剤)の服用も効果があることがあります。
③3つ目は「歯周病(歯槽膿漏、しそうのうろう)」
その症状
「ズキズキ」すると表現されることが多く、プラスして「咬めない(咬むと痛い)」「腫れている」「血や膿がでる」などが特徴になります。
歯が「グラグラ」している場合も多く、過去に歯科で「歯周病(歯槽膿漏)に注意して」などのコメント
があればより濃厚です。注意が必要な年代は40歳以上になります(まれに10代でも起こることはあります)。
治療法は?
治療方法は「歯周病の治療(歯ぐきの治療)」になります。抗生剤(化膿止め)などの飲み薬で応急処置をする場合がありますが、仮に痛みが治まっても一時的なことが多いため根本的な治療が必要になります。
歯医者に行くまでの応急処置はどうするか?
これも歯科で治療が必要になります。それまでの間は「痛み止め(市販品でも可)」で 緊急対応します。
歯周病(歯槽膿漏)は血行が良くなると痛みが増しますので、運動、飲酒、お風呂(サウナ)、は 避けてください(シャワー可)。化膿止め(抗生剤)が効きますがドクターの処方が必要になります。
これも、緊急対応として、過去にお医者さんでもらった化膿止め(抗生剤)の服用も効果があることがあります。
痛みのある部位を2~3日丁寧にブラッシング(痛くない程度に)をすることにより
落ち着く傾向があります(治ったわけではないので注意)。
これも風邪、寝不足、疲労時に痛みがでやすい傾向があります。
おタバコ吸う方は要注意(歯周病になりやすいので)!
その他にもある歯科領域の痛み
・あごが痛い、開かなくなる
→ 顎関節症(がくかんせつしょう)
・冷たいもの、ブラッシング時に歯が凍みる
→ 象牙質知覚過敏症(ぞうげしつちかくかびんしょう)
・舌が痛い
→ 舌痛症(ぜっつうしょう)、口腔内乾燥症、舌癌
・ピリピリする激痛
→ 三叉神経痛(さんさしんけいつう)、帯状疱疹
・歯ぐき、粘膜が痛い
→ 口内炎、アフタ
・一番奥の歯が痛い
→智歯周囲炎(ちししゅういえん、親知らず)
・咬んだ時の激痛
→ 歯根破折(しこんはせつ、歯が割れた)
・歯に原因がない激痛
→ 群発頭痛、心臓性歯痛、上顎洞炎性(蓄膿症)歯痛、うつ病
・やけど
→ 鍋物、フライ、てんぷら、等
・がん
→ 舌、など
などをはじめ他にも多数あります。